
サカナクションのベストアルバム魚図鑑が話題です。音楽フェスでも人気のサカナクション。ただ、このサカナクションって名前、かなり独特…。
今回のベストアルバムのタイトル、『魚図鑑』も、なんだか本当に海外の図鑑のような表装になっています。このサカナクションってどんなグループなんでしょうか。
目次
サカナクションとは?
日本のロックバンド、サカナクション。2005年に結成されました。ということは、今年で13年。かなり長寿バンドといえます。出身は北海道札幌市。
メンバーは山口一郎(ギター、ボーカル)、草刈愛実(エレクトリックベース)、岡崎英美(キーボード)、江島啓一(ドラム)、岩島基晴(リードギター)。音楽のジャンルとしては、オルタナティヴ・ロック、インディー・ロック、ニュー・ウェーヴ、エレクトロニカ、ビッグ・ビート。
サカナクションの名前の由来は?
ギター、ボーカルの山口一郎氏が釣り好きだったことから「魚」をバンド名にしたかったことが由来。魚(さかな)+アクションを加えた造語で、変化を恐れずに魚のようにアクションしていくことから、サカナクションと名付けられたという深い理由も一説には言われています。ある番組では、さかなクンと対談して、東京湾に生息する魚について盛り上がったりして、ベストアルバムのPRを忘れかけた逸話もあり……。ちょっとこのエピソードからも、ボーカル山口一郎氏の変わった雰囲気が伝わると思います。
サカナクションが気になるならまずはYouTubeから!
サカナクションが気になってきたのなら、まずはYouTubeからチェック。音楽はもちろんですが、楽しめるMVが多いのもサカナクション。なぜこんな演出?と思うような見るとハマる映像が多くあります。
アルクアラウンド
サカナクションのアルクアラウンドのミュージックビデオは、ボーカルの山口一郎氏が歩いている姿を追ったMV。
そして、長回しの途中、歌詞が切り抜かれた看板を画面に見えるように「倒す」。このアナログ感!!つっこみどころ満載じゃないでしょうか。
このミュージック・ビデオは第14回文化庁メディア芸術祭、エンターテインメント部門で優秀賞受賞。面白い発想だからこその受賞作です。
文化庁メディア芸術祭、エンターテインメント部門とは?
メディア芸術における創造と発展を図ることを目的にして、1997年から開催されているのが文化庁メディア芸術祭。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門からなり、「芸術性と創造性」の高さを基準にして4部門から、それぞれ大賞1作品、優秀賞4作品、奨励賞1作品が選出されます。
他にもサカナクションのMVにはつっこみどころ満載なものが多いんです。
バッハの旋律を夜に聴いたせいです。
『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』の曲に出てくるのは、山口人形。クローンのような人形同士をつなげて、真ん中の山口さんが動かしています。この人形を見ると笑ってしまう人多数……。それをマジメに行うのがサカナクションの魅力なのではないでしょうか。上手なダンスにも注目のこの曲は、詩吟をモチーフにした曲だそうで、メロディラインもよく聴くと短調な音階をたどっています。
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PVには有名女優の姿も……
この『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』にはクールビューティーで知られる麻生久美子さんの姿もあります。PVを見て興味を持ったら、麻生久美子さんの出演作を見てみるのもいいかもしれませんね。
麻生久美子さんとは……?
1978年生まれ、日本の女優。本名:伊賀久美子。千葉県出身で血液型B型。飾らない話し方が人気。代表作『モテキ』『カンゾー先生』『時効警察』『インスタント沼』があります。
ミュージック
エレクトリックベースの草刈愛実氏が褒めてくれて嬉しかったと山口氏がインタビューで語った『ミュージック』はノリがいいのに歌詞は深い歌。東京にいながら北海道の故郷を思って作った歌なのだそうです。パソコンの前で音楽を聴いたり、文字を打ったり、普段の様子を描いています。
夜の踊り子
見ている分には普通なのですが、MV撮影の時に朝から夜までかかって大変だったと話すのが『夜の踊り子』のMV。後ろに見えているのは富士山。MVの途中には夜のシーンもあります。屋外での撮影だったので、虫がたくさん寄ってきて大変だったそうです。
新宝島
これは、わかる人にはわかる内容。
『新宝島』のミュージックビデオは、1980年代に視聴率が高く人気番組だったドリフターズの「ドリフの大爆笑」や「8時だよ全員集合」をイメージさせる内容の映像です。
ドリフターズとは?
日本の音楽バンド、コントグループ。通称はドリフで、TBS系の『8時だヨ!全員集合』やフジテレビ系の『ドリフ大爆笑』といったテレビ番組で活躍。いかりや長介、加藤茶、高木ブー、仲本工事、志村けんがメンバー。志村けんはドリフの付き人で、見習いとなり、1974年に正式メンバーになっています。
映画「バクマン」の主題歌として使われた曲なので、曲自体はいたってマジメでいい曲なんですが、ドリフの大爆笑のオープニングに酷似しています。ドリフターズ5人がスクールメイツと呼ばれるダンサーの間から登場するシーンは、見たことがある人からすると「そっくり」。これってパクリ?それともオマージュ?大丈夫なの……?そもそもわかる人はわかるけど、今やると新鮮でウケるのか?なんて思ったりも……。
サカナクションはマジメに「面白い」をやるからハマる!
これ以外のPVを見ると、かなりマジメな内容だったり固い内容だったりします。また、曲の内容は人生について書いてあったり、東京の閉鎖感や北海道の故郷への思いを書いた「超まじめ」な曲もあります。
時々あるPVの不真面目さを笑わずにやってのけるところが面白くてハマるとも言われるサカナクション。ベストアルバムが発売されたので、注目してみてはいかがでしょうか。
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